Esplanade

Esplanade は知的障害および身体的障害をもった大人たちのグループホームである。年齢は30代から50代くらいである。ここは1979年に設立され、Jewish Board が運営している。入居者は10人、女性が4人、男性は6人である。まずそこは閑静な住宅街に位置し、実に大きな家であることに驚いた。いったいいくつ部屋があるのだろうかというほどの大きなお屋敷といってもよいほどだ。駐車場も完備され、多ければ10台ほど入るほどの大きさだ。外観はどこからみても普通のお屋敷。決してそこが特別な人たちを accommodate するグループホームには見えない。ここは歩ける人がほとんどなので、表にはスロープすらない。

 (Photo: Kimura)

さて、迎えてくれたのはEsplanade に勤めて33年というアンナさん。彼女はresidence manager というここの家の管理者だ。まず彼女が最初に強調したことはいかに入居者がなんでも自分でできるように促しているかということだった。自分でランチをパックできるように周りは整えられていた。自分で洗濯機に洋服を入れられるように使いやすさに工夫がしてある。入って右にはリビングルームがあった。そこには入居者の一人の人が付添い人といっしょに、グループホームがいくつか集まって行われる新年会のパーティーのビデオをなつかしく見ていた。彼はこのビデオを何度も見ては楽しんでいるそうだ。リビングルームには暖炉があり、ソファーもいくつかあってとても家庭的な雰囲気が伝わってくる。

次にダイニングルーム。古いながらもそれなりの機能は果たしているとアンナさんは語っていた。ここでは図画工作の作業も行われるとのことだった。そこからオフィスに通じていた。オフィスにも入居者の笑顔に満ちた写真がいっぱい飾られていた。そのオフィスだけは普通の家にはない空間であった。そしてその隣はキッチンである。キッチンは実に清潔に保たれ、からだの不自由な入居者でもアクセスできるように冷蔵庫の中は手の届く位置にものが据えられていた。それにしても大きな冷蔵庫には驚いた。

次に入居者のベッドルームを見せてもらった。それぞれの部屋が大きいのには驚く。カーテンとマッチした bed spread であった。壁の色ひとつとっても家族といっしょに相談して色を決めるそうだ。ほとんどの部屋にはprivate bathroom がついていた。おそらく昔の作りだからこのような贅沢ができるのだろう。女性の部屋はかわいらしいバラの模様がほどこされたり、壁の色も薄いピンクでとてもかわいらしかった。Closet の中も見せてもらったが、洋服の数に圧倒した。しかも、入居者はいつもパーティーに行くかと思うほどのきちんとした身なりをするようにスタッフは心がけているという。

(Photo : Kimura)

どの部屋にも家族と入居者の写真が飾られていて、部屋の外に名前はかかげられていなかった。入居者にとって家族は大変大切であり、また家族にとっても入居者はかけはなすことができない存在である。それをグループホームでは重点に置き、どんなときでも家族の意見を尊重している。

ここでは常に supervise されていて、夜間は必ず2人。そのうちの一人は寝てはいけないことになっている。さらに30分毎のチェックをするという。部屋は別々としても、男性と女性が同じ建物に入居していても特に sexual な問題はないという。廊下にはセンサーがついていて、入居者が廊下を通るとブザーがなるような仕組みになっている。このように入居者が勝手に外に出ないようにモニターしている。

このように完璧と思われるほどのケアだが、入居者はいっさいの自己負担はないのに驚く。 Esplanade の場合は建物が寄付されたということから一時は毎月1ドルの家賃だったそうだ。しかし、それではということで周りとのバランスを考えてまともな家賃を払うようになったのだが、それでも州の援助から支払われる。州といえば、定期的に州の監査が入って、細かいところまでチェックが入るそうだ。そのため1セントでも記録される。

入居者はだいたい同じような機能を備えた人たちが集められている。 彼らを世話するスタッフのことが気になるが、彼らは高校を卒業していれば働く資格がある。しかし、スクリーニングが厳しく、観察力が鋭い、献身的な人を選ぶそうだ。トレーニングは常に行われている。