海外でのお産
産む場所は?
地域で開業している医者の場合は小さなオフィスを構え、外来のみを行なっています。そのため定期健診はそこで行なわれるものの、血液検査などは外注しています。そして超音波などの詳しい検査は専門機関へ行くように伝えます。このようにドクターのオフィスではお産を行なわず、ドクターが提携している総合病院などでお産は行なわれます。病院の設備を利用し、入院中にケアを受け回復を待って退院します。その場合、担当のドクターは患者を入院させた病院に通うという形になります。
定期検診は日本とどう違うの?
検診の間隔は日本とほぼ同じのところがほとんどです。検診内容は体重測定、血圧測定、尿検査、妊娠期間中1〜2回の血液検査と簡単なのが特徴です。日本では子宮底や腹囲を測りますが、海外のドクターはほとんど測りません。
検査は保険がカバーしないものもあるため、異常が疑われる場合しかしないように心がけています。
母乳育児をあまり勧めない国(女性がすぐ仕事復帰する国)では乳房のチェックがありません。ましてや乳首を強めることは行われていません。
内診はやはり多くの女性から歓迎されないものとして極力必要でなければ行なわない(心のケアを大切にする国)方針でいるドクターがほとんどで、予定日が近づくと行われるだけです。
お産についてよく勉強し、どのような質問をしたらよいかを用意して検診に向かいましょう。わからないことは納得のいくまで説明を求めましょう。
海外でのお産の特徴は?
一般論として途上国は人工的なお産が多く、先進国は自然なお産を勧めている傾向があります。
立ち会う人
日本でお産に立ち会う人というとまず頭に浮かぶのは夫です。しかし先進国によってはボーイフレンド、ガールフレンド、友人、親戚、母親、兄弟、こどもと赤ちゃんの誕生を待ち望む人たちによって見守られます。途上国でも夫立会いは一般的です。
陣痛の間は歩いて、動いて、水につかって
先進国ではとにかく仰向けにじっとしていてはいけないといわれるほど動きまわること奨励する助産婦さんもいます。陣痛が苦しい時期に温かいお湯につかることを勧める助産婦さんもいます。
無痛分娩を選ぶ人も多い
日本では我慢することが美とされていますが、海外では先進国、途上国を問わず痛みは取り除くものという考えが主流です。そのため笑気ガスから始まり、痛みも頂点に達する前に部分麻酔で痛みを取り除こうとする病院もあります。麻酔を担当するのは麻酔専門医が行います。
産む姿勢もさまざま
海外では途上国を中心にベッドの上で背中を上げて仰向けの状態で産むところもまだたくさんありますが、先進国の助産婦さんは特に自分にとって楽な姿勢を勧めます。夫にもたれて、分娩台の背もたれにもたれて後ろ向きに、座ってお産、片足上げてお産などさまざまです。
夫やこどもが臍の緒を切る
先進国の多くでは夫や立ち会った人にへその緒を切るように勧めています。
入院中の生活は?
シャワー、トイレ、歩行はすぐ
日本では出産した数時間後にシャワーをあびることなどは考えられませんが、回復の度合いも人それぞれを尊重する海外では特にいつからでなくてはいけないという規定もなく、シャワーは浴びたかったらどうぞといった感覚で言い渡されます。
そのため、歩くことも同じで、血液の流れをよくするため、また回復を促すためにも早く起きあがらせ、自分でトイレに行くように歩かせます。
食事
メニューは選択制のところがほとんどで、その国ならではのグルメも味わえます。多民族国家ではユダヤ人用の特別メニュー、インド人用の菜食メニュー、イスラム教徒のための特別メニュー、さらに日本人が多い病院では近くの日本レストランから出前という制度もあります。
おめでとうのクッキーやシャンペンが添えられていたり、新しくパパとママになったお祝いにフルコールメニューが出たり、病院側でも祝ってくれるところがあります。
入院中に予防接種
途上国では外界に出ればとすぐ雑菌の世界にさらされるため、入院中にBCG、B型肝炎の第1回目の予防接種が行われます。
短い入院期間
海外では途上国、先進国を問わず入院期間が短いのが特徴です。早ければ数時間後、長くてもせいぜい5日ほどです。
出生届を忘れずに!
どの国でも出生証明書を発行したり、出生登録をすることを義務付けています。そのためまず出産した国での出生登録を決められた期限内でします。次に日本にもこどもの出生届を出すことを忘れないでください。出生届を出すことによって戸籍に登録され、子どもは日本国籍を得、しいては滞在国におけるビザ、出国するためのパスポートが作られます。日本への届け出は3ヶ月以内ですので、日本の14日と比べると多少余裕があります。
それぞれの国のくわしいお産の状況は世界のお産シリーズの「(国名)で赤ちゃん:すてきな思い出づくりにむかって」をご参照ください。
注文方法は 情報冊子 のページをご覧ください。
さらに上記にカバーされていない質問は「よくある質問」に記載されていますので、は是非こちらのページに飛んでください。
