海外出産・子育てへの質問
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英文に訳した母子手帳は本当に必要なのでしょうか。
日本の母子手帳は日本国内で使われるものです。海外ではそれぞ れの国、あるいは小児科医で発行している予防接種記録、こどもの成長記録が渡されます。そのため、せっかく英訳した母子手帳をもっていったけれども現地で もらったものにすべて記録してもらったという方もいました。むしろ現地の小児科医は自分の国で使われているこどもの成長記録手帳を使い慣れている為、そこ に記録して行くのでしょう。
そのため、日本でもらった母子手帳は海外のドクターがチェック したことを日本語で自分で記録していくと帰国した際にきちんとした記録が残ります。英文の母子手帳は現地にまったくこどもの成長記録を記すものがない場 合、またあっても現地のことばで自分が理解できない場合、また日本の母子手帳をもっていないときに直接現地のドクターに記入してもらえるので役に立つと思 います。しかし帰国後は日本では使えないので、さらに日本の母子手帳に大事な項目だけを移し変えるとよいでしょう。
今まで受けてきたこどもの予防接種終了記録を英訳したものはできたらもっていきたいものです。もちろん自分でいつ、何を終了したかと言うことを記載してかまいません。その下に確かに上記の記録は母子手帳から移されたものに間違いありませんという小児科医の自筆のサインがあれば大丈夫です。
私が勧める英文・和文母子手帳は母子衛生研究会でお求めになれます。英語以外にも中国語、ハングル、インドネシア語、スペイン語、タイ語のものもあります。
尚、私が書いた 「海外で安心して子育てをする本」 の巻末には英文と和文の母子手帳が添付されていますので、そちらを記録として使っていただいてもかまいません。
元気な息子との長い飛行機の旅、いったいどのように過ごしたらよいのでしょうか。
ヨーロッパとなれば少なくとも直行便で13時間くらい、アメリ カの東海岸でも十数時間、さらに南アメリカといったら1日がかりでしょう。ちょろちょろするこどもがいればじっとしていなさいという方が無理です。それで も一時帰国、本気国、さらには旅行などで赤ちゃん連れで飛行機に乗る機会はたくさんあるでしょう。
・ 予約の段階では、
なるべくハイシーズンや週末は避けます。
こどもの生活のサイクルがなるべく狂わない出発時間を選びます。しかし現地に着いてからの時差は免れません。
チャイルドミール(キッズメニュー)、離乳食などを予約します。
赤ちゃんが乗ることを伝えておくと、ミルク、紙おむつなどを用意しておいてくれるかもしれません。
席はなるべく通路側をひとつは確保するとすぐトイレという年齢の子には便利です。さらに小さな赤ちゃんで壁掛けバシネットを利用する場合はその旨予約し、前が壁の席をリクエストしてください。
オリジナルグッズプレゼントはたいていの便には用意されていますので、いただけると思いますので、おもちゃの量を多少減らして行きましょう。
ベビーカーの機内持ちこみができるかどうか。もしそれが不可能であれば空港でのベビーカーの無料貸しだしがあるかどうかのチェック。
チャイルドシート持参が可能なところもできていますので、一時帰国などの時はもし持てそうなのであれば、機内の座席に2点式で固定できますので安心です。
ファミリーサービスなどのこどもを連れての搭乗の方を対象としたアシスタントサービスやmeet and assist Serviceなどを利用しましょう。ビジネスクラスですと無料で利用できたりしますので、使わなにゃソンソン。
・ 何を持っていこうかと迷ったら、
とにかくなるべく手荷物は軽くが基本線です。どんなにそう思っ ていてもやれおもちゃ、スナックと増えますし、必ずひとつ、ふたつは機内に忘れてきます。そのため忘れてもまあいいやと思うものしか選ばないことです。さ らにお別れのときにまた何か誰かがくれますので滞在国へ帰るときは物が増えます。手荷物の数、こどものバッグの数を常に数える習慣をつけて、こどもが一人 足りないなんてないように。
機内でサービスでもらえるものや借りれるものは機内で調達しま しょう。紙おむつ、離乳食、ウェットティッシュ、おしぼり、調乳用のお湯、ちょっとしたおもちゃ(ぬいぐるみ、ぬりえ、パズル、ゲーム、カードなど)、ス ナック、アメ、毛布、枕、など。そして手荷物に入れるものは空港であるいは家に到着するまで必要なものに限定します。場合によっては空港で半日待機という 事件も起きますので、ちょっと多めに。また空港にはたいていドラッグストアがありますので、トランジットや現地に着いてすぐ紙おむつくらいは買い足せると 思います。
手荷物の数はママはせいぜい2個まで。こどもの手を引いたりし なくては行けないので。またこどもにはリュックでもしょわせて、おむつ、タオル、ウェットティッシュ、おもちゃなどの自分の身の回りの品は自分でもたせま しょう。こどものもちものはリュックとぬいぐるみの2個まで。さらにベビーカーも加わりますから、これも飛行機を降りる時にピックアップすることを忘れず に。搭乗のときに預けるので、よく忘れる人がいます。
もし飛行機に乗るから断乳してミルクに切りかえるという予定でしたら、むしろ断乳は現地についてからの方がよいと思います。とにかく調乳のための粉ミルク、哺乳瓶、乳首、魔法瓶、洗浄、消毒、キャップ、入れ物と考えると荷物の量がぐっと増えます。
余談ではありますが、ママの服 装は上下に分かれていてあまり色の薄いものは避けた方が良いでしょう。こどもがジュースをこぼす、抱いていた子どもが吐いてしまったということがありま す。そのためママの上のものを余分にもっていくことも考えておくと良いでしょう。当然こどもの着替えは忘れずに。
機内はかなり寒くなりますのでたとえ夏でもカーディガンは入れておいてください。足が寒いという子もいます。
ストローと蓋の付いたコップは必需品です。機内は乾燥してますので飲み物は頻繁に与えてください。
・ 眠ってほしいと思ったら、
アメリカではよく長いフライト の場合こどもに機内で寝てもらうために睡眠薬を与える親がいます。しかし日本ではまず薬をあげる習慣があまりないため、抵抗を感じる親がいます。次に医師 自身が賛成できず、処方してくれないことがあります。そのため理解のある医師を探すことがむずかしいかもしれません。他にはかゆみ止めの抗ヒスタミン剤、 風邪薬、熱冷まし、酔い止めなどの微量ではありますが、ねむけを誘う薬を与える方法があります。しかし微量であることとこどもによっては興奮し過ぎて全く 効かないこともあります。
もし夜のフライトであればとりあえずこどもに昼寝をさせないで、体をたっぷり動いてもらって、空港で食事をしておなかいっぱいになったところで機内に入ったらガーっと寝てもらうという手段もあります。
とにかくこどもは予測がつきま せん。何をしてもこんなことは新記録と言うほど、12時、1時まで起きていて、寝たと思っても30分位で起きてしまったという例がたくさんあります。こど もに任せて、親はいっしょに寝るといったほうが賢明のようです。寝たら映画でもなんて楽ができるのは当分おあずけですね。
・ 機内で少しでも快適に過ごす為には、
歩きまわる赤ちゃんでしたら最初に搭乗すると狭い機内での時間がさらに長くなるので、あえて一番最後あたりに乗るとよいでしょう。
前にこうるさいご老婦などがす わっているとたまったもんではありません。すぐクレームがつきます。座る前に一言迷惑をかけるかもしれないけれどもとあいさつをしておきましょう。予約の 段階で周りの人に迷惑のかからない席や前がスクリーンの席を予約しましょう。もしクレームが出たらクルーに相談して席を変えてもらいましょう。できたらス クリーン前の広いところがよいですね。
おすわりができるようになったら、座席だけでは退屈するので離陸したら余分に毛布をもらって足元にもしいてそこにおもちゃを並べましょう。尚、座席が狭いからとそこの足元で赤ちゃんを寝かせることは危険なのでしないでくれとのクルーからの意見でした。
おもちゃは音が出るもの、小さ なもの、ころがってしまうもの、危ないものは避けましょう。もちろん遊びなれているものも安心のためにあればよいでしょうが、案外空港で買った、クルーの 人がくれた新しいおもちゃの方が興味を持ちます。そしていつも長く遊ぶおもちゃはその日のために出発前は隠しておきましょう。そうすると他の目新しいもの 同様けっこう長く遊んでくれます。
多少歩きまわっても危険でない かぎり、クルーの人に迷惑にならないかぎり、こどもを歩かせてもかまわないと思います。機嫌悪くなって泣き叫ばれるよりよいように思います。こどもにあの 狭い座席の上で十何時間という方が無理です。どの国のお母さんでもやはり1才半から2才くらいの赤ちゃんがいると赤ちゃんの後を追って通路を歩いている姿 を見かけます。
赤ちゃん好きのクルーを見つけ ましょう。いや、向こうから私達を見つけてくれるでしょう。そうしたらラッキー、ちょっといっしょに遊んでくれたり、トイレに行く間見てもらえたり、さら には話し相手になってくれるかもしれません。ただし彼女達も仕事中ですからあまり頼らないように。
いつから赤ちゃんを飛行機に乗せられますか
航空会社によってさまざまなようですが、JALの例では生後7 日たっていれば搭乗できるとのことでした。また他の航空会社によっては規定は特にないというところもありました。私の知るかぎりでは一番若い搭乗で生後2 日目でした。もちろんこれは特別な事情があってのことでした。赤ちゃんは耳が痛くなるのではと心配されると思いますが、赤ちゃんの鼓膜はまだ未熟な為(耳 管が開いている)、親が心配するほど赤ちゃん自身は痛みを感じていないようです。そのため寝ているのであれば気がつかないという赤ちゃんがほとんどです。 また少々機嫌が悪くなるかと思えば、他の理由かもしれません。
もし帰国出産をされていつ夫の元へ戻ろうかと迷っているのであ れば、私は自分の気持ちに正直になってくださいとアドバイスをしています。母体も回復し、母親の体力がついて、赤ちゃんも元気であればを目安にしてはどう でしょうか。もちろん赤ちゃんのパスポートも用意しなくては行けません。小児科医は「首がすわった3ヶ月」と提案をしているかもしれませんが、実際そんな に長いことご主人と分かれていられますか?赤ちゃんも一番変化が多い楽しい時期です。それを最愛のご主人と共有できないのはさみしくありませんか。さらに この時期は一番大変であり、父親の助けを一番必要としている時です。それを実家の母親に甘えて、父親は仕事に専念では生まれてきた赤ちゃんに申し訳ないと 思いませんか。家族は一緒にいることが一番です。早くご主人のもとに戻ってあげてください。きっと取り残されたような、さみしい思いをして待っているはず です。そして皆さんのことを心配しるはずです。男の人ってなかなか口に出して言えないんですよね。察してあげてください。
離着陸のときに赤ちゃんやこどもの耳が痛むのでしょうか
飛行機が上昇すると機内の気圧も少し下がり、耳の中と外の気圧 に差ができます。鼓膜の裏側は空間になっていて、中の気圧が相対的に上がると鼓膜が外に向かって膨れます。上空にいる間に外の低い気圧と同じになります が、飛行機が下りてくると今度は逆に耳の中の気圧が相対的に低くなり、鼓膜が中に引っ張られて痛くなったり、聞こえずらくなるのです。
しかし鼻と耳をつなぐ耳管は普通は閉じていますが、つばを飲んだり、あくびをすると一瞬開くんです。それで外と中の気圧のバランスが取れるのです。
よく離着陸の際におっぱいをふくませたほうが良いとか、ミルク を与えている方が良いという話も聞きますが、フライトクルーのパーサーに聞いたところそれは大変危険だと言うことでした。つまり離着陸のときは当然すごい 勢いで止まったり、離陸するのですからそのようなときに優雅におっぱいを出していてはとっさの場合に行動を起こせないとのことでした。そのためあのように シートベルトをつけるし、座席もたたせて、テーブルも上に上げるのです。
そのため乳幼児の場合は水などを入れた哺乳ビンを口にくわえさ せておくと盛んに飲んで耳管が開いて痛みがなくなるとのことです。また痛くなったときは、熱いおしぼりを耳に当てると痛みが和らぐようです。少し大きな子 どもでしたら飴を含ませてもいいでしょう。ガムもよいという意見があります。つばを飲むようにしむけたり、あくびをさせるのもよいです。最悪のケースは風 邪をひいていたり、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎で耳管の機能に傷害がある場合です。実際に風邪を引いていた子どもはぎゃんぎゃん泣きつづけていました。
しかし今では飛行機も大型化し、機内の気圧調整がスムーズになったため、搭乗時の気圧障害は昔ほどではなくなったそうです。
(朝日新聞「みんなの健康」坂井氏 参考)
5才の娘なのですが、海外へ引っ越すことに大変不安を持っています。自分だけ残る、幼稚園を変えたくないの一点張りで困っています。何かアドバイスはありますでしょうか。
国内引越しはまだ親がある程度の状況がつかめます。しかし海外 引越しとなると親自身どのような環境が待ちうけているか想像が付きません。それだけにこどもを励ます言葉を選ばなくてはいけないと思います。うそをついて はいけませんし、あまり無いものにたいして期待を持たせるのは逆効果です。
1. 気持ちの一致
赴 任が決まった時点では、家族一人一人の海外へいくことに対する受けとめ方に差異があると思います。夫にとっては自分の功績が認められた喜びであったり、希 望の海外勤務であったりするかもしれません。しかし妻はことばの不安や慣れない土地での子育てに不安を隠せないでしょう。さらにこどもにとってはまったく の未知の世界です。何が待ちうけているのか分からないゆえに海外へ行くことを嫌がるのも当然です。こわいという表現を使うかもしれません。このようなばら ばらな気持ちをなんとか整理して、家族の気持ちを同じ方向に向けなくてはならないのです。
2. 情報集め
外国でのこどもを抱えた日本人の暮らしとなると情報は限られてしまいます。(各国子育て情報がお役に立ちます。是非お求めください。)幼稚園のこと、もっていくべき育児製品、予防接種のこと、ミルクやおむつなどの情報入手は困難です。情報不足はもっとも不安を逆立てます。
インターネットで現地に住むこどもをもった日本人に生活情報を求めるのが一番安心につながると思います。
3. 引越しのタイミング
今 と言う現実にしか生きることができない幼児にとって、今確かなもの、友達。友達との別れは子どもにとってつらいものです。滞在先で新しい友達ができるかど うかも不安です。やはり年度区切りは少しその別れのつらさを緩和してくれます。また滞在先の学校が6月終業の9月始業であれば4月から6月までは短期間ではありますが友達を作ったり、現地に慣れる準備期間となるでしょう。そして夏休みで一息入れて9月の新学期を迎えられると理想的ですね。
4.前向きな気持ちを持つ
大人が渡航先で待ちうけているあらゆるチャレンジに対してポジティブな姿勢を持つことも大切です。このような姿勢は子どもへ大きく影響します。どのような困難が学校で待ちうけていても当って砕けろタイプの母親を持つ子どもはわりとうまく適応していくでしょう。
頻繁に引越しを繰り返しているこどもはそれなりの心構えができていくものです。一種の技術として身についてきます。
5.不安な気持ちとのつきあい方
それでは具体的なソフトランディングのためのアイディアを紹介しましょう。
出発前:
@ まずはこどもの今の不安な気持ちを聞いてあげてください。すぐその場で気持ちを否定したり、解決案を出すのでなく、とにかく気持ちを受けとめてあげてください。泣いたり、落ち込んでいるようであればひざの上に乗せて抱いてあげるのもよいでしょう。
A 新しい国について大人がことばで伝えてもこどもはイメージすることができません。ビデオや写真を用いてどのような所でどのような生活が始まるのか具体的 なイメージを抱かせるとよいでしょう。日本で放映中のフルハウスなどはアメリカの幼稚園の様子、学校の様子、友達関係、家の中の暮らしが手にとるように描 写されていますのでお勧めです。
B まずは新しい土地へ慣れる期間を設け、週末には観光名所などを訪れるとよいでしょう。科学センター、動物園、テーマパーク、公園など子ども達が楽しめる所へ行くことを約束しましょう。
次に長期目標として祖父母や友人の訪問、日本では飼えなかったペットを飼う(動物は子ども達のさみしい心を癒してくれる。)、現地ならではの夏休み計画、などの約束もこども達の心に希望を与えましょう。子ども達自身にも希望目標を提案してもらいましょう。
C 友達と離れる寂しさはひときわつらいものです。日本の友達の名前を口にし、日本へ帰りたいとも言うでしょう。友人や祖父母と一緒に撮った写真は小さなアルバムに収めて常に携帯させるとよいでしょう。ビデオも思い出としてよいですね。
移動中と現地について:
D 子どもの生活パターンを極力崩さないようにしましょう。こどもは小さければ小さいほど生活のパターンの崩れに敏感に反応します。当然多少のずれはやむを えないでしょう。時差も避けられないし、ベッドも変わります。こどもはそれらのストレスを、食べなくなったり、夜泣き、トイレを伝えないなどで表現しま す。フライトのスケジュールに無理がないように;食べ物は消化のよい慣れたものを与え;寝るときの儀式は変えない;手放さないタオルなどは子どものリュッ クにつめておくなどの配慮をするとよいでしょう。
家は現地について探すのでなく、100%満足できるものでなくても先に決めておく方が賢明です。ホテル住まいをしながら子どもを連れての家探しは勧められません。これは私の体験から話しています。
E 現地についたら日本とのつながりを途絶えない努力をしましょう。こどもの日々の成長がビジュアルに伝えられる写真入の家族新聞をファックスやホームページで伝えたり、子ども達の声をテープで送るのもよいでしょう。さらにこども専用のメールアドレスを設け、Eメールのやりとりをクラスの友達とさせるのもよいでしょう。国際電話も安くなったので今は比較的頻繁にかけられることと思います。特に電話は最初の半年くらいは大きな励ましとなるはずです。
子 ども達は強制的に親に連れられて海外へ行くのです。新しい土地での戸惑いは大人同様です。しかしこどもの適応力は、目を見張るものがあります。手を差し伸 べるとき、周りからそっと見守るときのタイミングが大切です。帰国する頃にはひろまわりもふたまわりも成長し、かなり精神的にも強くなって帰ってくるに違 いないでしょう。
帰国・海外出産をする予定ですが、妊婦はいつ頃まで飛行機に乗れるのでしょうか?また長時間飛行機を乗るときの注意点はありますか?
各航空会社によって、妊婦の搭乗条件が異なります。航空会社によっては出産直前(会社によっては28日以前、妊娠35週以降)の搭乗を認めていないところもあるので、調べてください。また医師の許可を提示するように求めるところもあります。
ちなみにJALでは予定日29日以上ある場合は制限なし。予定日まで28〜15日ある場合、産科医の診断書が必要。予定日まで14日以内の場合は、産科医の同行が必要。
ANAでは32週以降はANA規定の用氏が必要。どの期間であっても妊婦は医師の診断書があるのが望ましい。
当 然空港までの時間、空港で待つ時間、フライトの時間だけ考えても東京から発ちますとほぼ丸一日の仕事ですので、それを元気なときですらうんざりなのに、臨 月近くになって、からだが重い状態で、思うように荷物も持てず、にもかかわらず長期の滞在となるとかなりの荷物です。さらに夜出発便となると、一番疲れて いるときに当ります。おなかがはったり、当然赤ちゃんへの負担は大きくなります。休み休みで行くなど余裕を持って十分考慮した上で出発に向けてください。
横になって休む事もできないでしょうからまずおなかの張りが予想できます。軽い張りはもうだいたい32週 に入ったあたりで感じている人もいます。長いフライトですのでトイレのことを考えると通路側の席をお勧めします。同じ姿勢からくる腰痛などいかに快適に過 ごせるかの工夫を考えておきましょう。ビジネスクラスを利用できたらスペースもありますし、足も休ませることができますのでむくみなども多少なりともやわ らぐでしょう。
妊 婦席などというものを用意している航空会社もあるそうですが、何か起きたときに保障をすると聞きましたが、これは妊婦自身の責任だと思います。ある程度の リスクを取るのは自分自身であり、何か起きても航空会社側に責任はないと思います。ただしクルーは万が一空の上でお産が起きた場合の緊急事態の対処の仕方 については訓練を受けています。当然何かあったらドクターがいるかアナウンスできてくれたり、人間として手を差し伸べてくれるでしょう。万が一のために、 妊娠経過を記した母子手帳のようなもの、ナプキン(破水、出血)、清潔なバスタオル(赤ちゃんを包む、おしりに巻く)を用意しておきましょう。
出発までに母子ともに健康で問題無いことは絶対条件です。せっかくすべてアレンジしてあっても中毒症にかかって早産になってしまった例もあります。合併症があったらもう思い切ってあきらめましょう。リスクが大きすぎます。
海外ではなぜ健診はドクターのオフィスで行なわれ、検査や実際のお産は違うところなのですか?
そうです。海外の多くの国では専門分野で分かれています。つまり産婦人科医のドクターは地域にオフィスを構え、患者が通いやすいところにあります。そこでは外来診療のみと簡単な検査だけが行なわれます。血液検査は外注され、詳しい超音波検査は大きめな医療機関にある超音波検査などを専門に行なう Lab に行くように指示されます。そのためそこに新たに予約を取り、支払いもその機関でドクターのオフィスとは別途に行なわれます。さらに出産はドクターが提携している病院で行なわれ、ドクターはその病院に入院している患者の下へ通う形になります。患者にとって一ヶ所ですべてが済まされないことは不便かもしれませんが、それではなぜこのように分野によって分かれているのでしょうか。いくつかの理由をあげてみます。
・ 専門を重視する
・ 個人の開業医が自分のオフィスに検査設備を整えるにはスペースが必要
・ 検査設備を備えた場合、それを扱う検査技師を雇わなくてはならない
・ 検査機器は日々新しくなるので、開業医がその設備投資をしていてはお金が追いつかない
・ 検査に必要なさまざまな備品を管理するには回転がよくないと材料が古くなってしまい結果が正確でなくなる
・ 専門機関であれば検査だけに時間とお金を費やすので個人では高価な器具でも購入できる
・ 産婦人科医を介助してくれるスタッフを常時待機させておくことはお金がかかる
・ 総合病院であれば担当産婦人科医が万が一立ち会えなくてもバックアップのスタッフが待機している
・ 病院での出産であっても担当の産婦人科医がきてくれるのは患者にとっては利点
・ 総合病院であれば最低限のスタッフが常時待機している
・ 総合病院であれば帝王切開などの緊急手術でも麻酔医が待機しているし、輸血も準備されている
・ 総合病院であれば赤ちゃんに異常が合った場合にそれぞれの他科の医師がかけつけてくれる
・ 支払いがそれぞれの分野が担当するので個人医がすべてを管轄しなくてもよい
海外では出産した後すぐ退院させられると聞きますが、そんなにすぐ家に戻って大丈夫でしょうか。またどうしてゆっくり入院させてくれないのでしょうか。
先進国、途上国を問わず入院期間が短いのが特徴です。早ければ六時間後、遅くとも5日が平均です。帝王切開でも1週間くらいでしょう。
日本人の方々も同じように扱われています。ただし私立病院など では多少の融通は利きますので、1週間ほどいたという人、また初産でいろいろと不安だったため退院を延期した人もいました。病院によっては空きがあり、お 金を払ってくださるのならどうぞというところもあります。ただし、短い入院でも日本と環境が異なりますので、大変ではあってもなんとか乗り越えられたと言 う方がほとんどでした。きっと皆様も日本との違いを感じ、短い入院生活でむしろよかったと思うかもしれません。
早い退院の理由は次のようなことにあります。
・ アメリカのように医療保険から下りるのは2泊のみなどの制約があること、
・ 病院は病人のためであり、回復したら早く自宅へ帰りたいという願望が多くの人にあること、
・ 無痛分娩や痛み止めを使うため、体力をあまり消耗せず、回復が早いこと、
・ イギリス、オランダなどでは産後の訪問看護婦制度が充実している
・ 訪問ナースや助産婦が医師並の資格を持ち、さまざまな処置に当たることができること、
・ 夫が長期間休暇をとりやすいこと、
・ 食事も簡単で冷凍品や宅配制度が整っていること、
・ 家の中の環境も快適で、室温は常に20度前後と赤ちゃんに快適な環境が整っていること
アメリカ国籍をゲットするために、ハワイで出産される方がいると聞きますが、これはどうなのでしょうか?
掲示板でも常に話題となっているアメリカ国籍取得目的の海外出産です。
なぜ国籍取得目的の海外出産を希望するのか
・ 「私たちはハワイが大好きなんです。気候もいいし、日本語も通じるし。だからハワイで出産できたらと思って。」
・ 「将来日本を脱出したい。アメリカに永住したい。そのためには子どもが米国籍であることが有利に働く。年々永住権の取得がむずかしくなっている今、子どもの米国籍があることは取得優先順位にかなりの影響がある。」
・ 「今の日本の教育制度、受験制度、社会制度、政治制度に希望が持てない。こんな日本に子どもの明るい将来が見られない。」
・ 「子どもにアメリカ国籍のプレゼントをしたいと思います。」
・ 「私は極度の痛み恐怖症です。だからどうしても無痛分娩で産みたいのです。けれども日本ではそのような施設がありません。けれどもアメリカならほとんどの人が無痛と聞きますので、アメリカで出産したいと思います。」
・ 「子どもが22歳になったときに、国籍を選べるという選択肢があることはすばらしいことだと思います。子どもの将来にそんな希望を与えたいと思います。」
・ 「だって、今やハワイで結婚式があるんですから、ハワイで出産もかっこいいじゃないですか。子どもがアメリカ人、アメリカ生まれっていうのもすごいあこがれです。なんかみんなにいいふらすのが自慢!」
どのようなデメリット、リスクがあるのか
・ 入国審査で審査官が国籍目的とした入国を観光ビザで果たす と察した場合にどのような対処をとるかです。必ず渡航目的を聞かれますので、そこで「観光」と答えるでしょうが、国籍目的の出産は何も日本人ばかりではな く、香港人、中国人、韓国人、実に多くの人たちが試みていることです。そのため、この行為に対して快く思っていない審査官は疑いをかけるといろいろな質問 をするかもしれません。そして本当に目的が国籍取得となると判断した場合、審査官はその場で入国拒否をする権威を持っていますので、その場で強制送還とい う可能性もなきにしもあらず。
・ 観光ビザ(ノンビザ)で入国する場合は最高でも90日間の ステイです。その間に自然に陣痛がつくのを待ち、(自然を待てない場合は、計画分娩、陣痛誘発剤を用いての出産を選んでいます。)出産をし、出生届やパス ポート取得のための書類を提出し、新生児の状態で帰国です。ママのからだはまだ完全に回復していないオロ(産後の出血)も出ている、ホルモンのバランスが がたがたの状態で、新生児を連れての飛行機での移動です。
・ 出産は予測がつきません。たとえ妊娠中順調に来ていても最 後の最後になって何が起こるかわかりません。現に不慮の事故で数時間後に赤ちゃんが亡くなった例もあります。健康体であっても飛行機での旅はかなり負担で す。ましてや大きなおなかをかかえてドアツードアでも数十時間です。赤ちゃんにとってもママにとっても大きな負担です。
・ アメリカの医療費はたいへん高額です。日本で入っていく海 外旅行傷害保険では妊娠、出産はカバーされません。現地の保険で妊娠、出産をカバーするものに個人ですぐ入ることはできません。そのため、アメリカでの医 療費はすべて自己負担、自費となります。普通分娩で出産できたら日本の2倍くらいの医療費で収まりますが、麻酔を利用したり、帝王切開になったり、未熟児 で生まれ、入院が長引いたら、毎日何十万という単位で出ていきます。病院で検査をするだけで病院を利用したということで5万円。入院すると1泊10万円と いう世界です。予算を300万円用意したという人もいました。
・ ことばの問題があります。たとえ英語に自信があるといって も、痛みの中、あるいは何か分娩中に異常が起きた状況の中で母国語同様に英語をたくみにあやつり、同意書などにサインを求められたときにすぐ対応できるか です。点滴をとってほしい、痛いなどうまく自分の訴えを伝えられるかどうかです。そういったストレスも赤ちゃんにかかってきます。
・ アメリカでは産後2泊で退院となります。病院を出るとき も、アパートに戻ってからも誰かの助けを必要とするでしょう。夫、お母様、姉妹、友人など誰かを連れて行く必要があります。あくまでも仮住まい(コンドミ ニアム、ホテル、友人のアパート)ですので、我が家のように好きなものを買って簡単に調理とはいかないかもしれません。
・ 出産後、病院、産婦人科医、小児科医、麻酔医などから請求書が送られてきます。これらをきちんと支払い終了しないと訴えられ、裁判沙汰になります。これらのもろもろの書類調整はたいへんです。これも産後のママだけではたいへんです。
・ 滞在中のコスト。ご主人がいっしょなら彼はその間仕事を休まなくてはならないでしょう。持って行くものも半端じゃないです。かなりの荷物を結局手荷物として運ばなくてはなりません。
・ 妊娠中は一人身でも帰りはまだ首もすわらぬふにゃふにゃで抵抗力も一番弱い新生児を飛行機に乗せて運ばなくてはなりません。
・ 子どもがアメリカ国籍を持っているから自動的に親が永住権 を取れるわけではありません。永住権を申請するとき、アメリカ側ではその人がどの程度アメリカにとって有利な人材かを判断するのです。確かに子どものアメ リカ国籍は優先順位を高める効果がありますが、最終的には親の能力で判断します。
・ 将来、アメリカ国民としての役目というものがあります。パスポートは常に更新していかなくてはなりません。市民としてきちんと国に税金を納め、徴兵された場合にそれに準ずる義務があります。
・ 22歳までは日本の国籍は留保という形になりますが、基本 的には二重国籍を持つことになりますが、日本では22歳の段階でどちらかの国籍を選ばなくてはなりません。そのため、もし子どもが将来アメリカ国籍を選ん だ場合、日本国籍を放棄することになります。ということは海外旅行中なども日本の保護を受けなくなります。日本国籍を持つ家族とはばらばらになる可能性も あります。日本に滞在したくてもこれまた3ヶ月以上の長期滞在は観光ビザではできないということです。(将来どのように法が変わるかわかりませんが)
アメリカ側の見解はどうなのか
・ There is no prohibition keeping a woman from entering the U.S. for medical treatment, including delivery of a baby. However, if the Immigration and Naturalization Service (INS) inspector at the port of entry determines that the real intention of the person is to undertake activities other than those allowed by the Visa Waiver program, or stay beyond the 90 day limit allowed by the Visa Waiver program, they would refuse entry to United States and return that person to their point of origin.
Individuals who do stay beyond the 90 day limit allowed by the Visa Waiver program could be subject to exclusion from the Visa Waiver program by the INS, and possible ineligibility for future visas.
Accepted medical opinion recommends against travel after the seventh month of pregnancy, and earlier than four weeks after birth (for the child) or earlier than six weeks after birth (for the mother). This would make it impossible to safely give birth within the legal time frame of the Visa Waiver Program. In addition, the period after childbirth is uncertain, and even minor physical complications could force the mother to overstay.
Accidental overstays are subject to the same consequences as intentional overstays.
A baby born in the United States acquires U.S. citizenship at birth, except children born to a limited number of foreign diplomatic staff. There is no choice in the matter.All U.S. citizens are required to enter and leave the U.S. on a U.S. passport, and are subject to any and all U.S. laws and responsibilities later in life, including the requirement to pay U.S. taxes and fulfill any military draft requirement then in effect.
A person born in the U.S. cannot enter the U.S. on a foreign passport, nor can they be the beneficiary of any program that benefits foreign citizens, including work and study programs.
私の意見
私は常にもの言えぬ赤ちゃんの立場に立ちますので、「ママ、パ パ、ぼくの命のことをまず考えて。」と伝えます。しかし、短期滞在で、アメリカ国籍だけを目的に渡航し、実際に取得されている方はいます。そして私もアメ リカに住み、アメリカ国籍を持つすばらしさを理解しています。
そのために、あらゆるリスクや困難を乗り越えるためにも、アメリカ国籍取得を実現したいと固い意思を持つことが第一歩だと思います。実際、短期滞在国籍取得目的での海外出産とはどういうものかの実態をよく踏まえたうえで、行動に移してほしいと願っています。
今まで取得を達成された方々の体験談を含む、具体的な手続きや心構えを冊子にまとめたものがありますので、こちらの詳細を是非ご覧いただき、検討してみてください。「ハワイで赤ちゃん」のご注文はケア・ワールドに直接どうぞ。
日本から母を呼び寄せようと思いますが、期間とかはどうでしょうか
産後はどうしても一人で乗り越えることは無理でしょう。ご主人と二人だけで乗り越える人もいますが、実家の母親や夫の母親が手伝いに来ることもたくさんあります。それではどのようなことを考えに入れておいた方がよいでしょうか?
1. だれに来てもらうと一番いいか?
一番多かったのは実家の母親でした。次に夫の母親でした。あと は友人、姉、妹、実家の両親、夫の実家の両親などです。けっこうペアでいらしている人もいました。そのような場合、実家の母親だけ残って、父親が観光を済 ませ、孫の顔を見た所で帰国しています。夫の母親は、かえって気を使って母乳が出なくなったと言うような例もありますので、なんでもざっくばらんに頼める ような間柄でしたらよいかもしれません。
「現地で産むといったら、このチャンスとばかり、次から次へと 独身の妹、母、そして父までやってきました。けれども結局半分観光気分で来てますので、夫があっちへこっちへと連れて行って、私も買い出しに追われ、か えって疲れました。けれども娘が産まれたときの写真には両親も写っていて、それなりの意義はありました。」(イギリス)
1. いつ頃から来てもらった方がいいか?
現地の生活は日本のそれとはかなり違います。ちょっとそこのコ ンビニにいってオムツ買ってきて!というわけにはいきません。まずは生活に慣れてもらう為にも予定日数日前、あるいは1週間前くらいに来てもらって、どこ で買い物をするのか、どのように買い物をするのかを教えておきましょう。家の掃除の仕方なども日本とは違いますし、料理ひとつ取っても衛生面で心配な所で は水の扱いから生物の注意まで細部にわたって伝えることが山ほどあります。
「母は生卵が好きで、ジャカルタに来て私が見てない所で生卵を ごはんにかけて食べてしまいました。それがたたっておなかが痛くなり、医者の世話にもなったほどです。いったいどっちが世話をしているのかとほとほと困り ました。気候もなれておらず、体調も崩していてそれも加わったのだと思いました。」(インドネシア)
2. どのくらいいてもらうと助かるか?
今ではお母さんも仕事を持っていたりと忙しいでしょうから、ま ずどのくらいいてもらえるのか相手の意向も聞いてみましょう。ほとんどの人が産後2週間から1ヶ月ほど手伝ってもらっていました。確かに最初の1ヶ月が一 番大変でしょうからその頃までいてもらえたらいいですね。けれどもいろいろ口を出し、うるさいと思っていた母親でも空港に送りに行った日は涙、涙です。
3. 何をどの程度お願いしたいか?
メードを雇える国ですと、家事はほとんどメードがしてくれま す。うちでもフルタイムのメードがいましたので母には上の子どもを中心に見てもらいました。上の子をかまってあげることができなかったのでおばあちゃんに 頼んだわけです。他にはメードの食事づくりの指導をお願いしました。オーブンの使い方、レンジの使い方、掃除機やアイロンの使い方、それらを急に覚えても らうのはたいへんですし、勝手も違いますので、かえってお母さんに負担を与えてしまうこともあります。買い物などを頼みたくても、母親がその国のことばを 話せなかったり、また車での移動でしかスーパーにいけないような所でしたら、母親に買い物すら頼めないことがあります。皆さんは授乳と赤ちゃんの世話で追 われることと思いますので、その他の点で何を頼みたいか事前に考えておくとよいでしょう。
「母には上の子どもを見てもらう為に来てもらいました。お弁当 を作ってもらう。幼稚園バスに乗せてもらう。あいた時間に食事の下ごしらえをしてもらう。息子を迎えにいってもらう。おやつを作ってもらう。おけいこに連 れて行ってもらう。お風呂に入れてもらう。寝かしつけてもらう。その分私は赤ちゃんの世話だけに集中できました。夫は帰宅が遅かったり、出張もあったので 本当に助かりました。」(香港)
4. ママは疲れないように
はるばる日本から実家の母親が来たとなるとお母さんも手伝いだ けで帰すわけにも行かないと考えがちです。そのためロンドンでも臨月の大きなおなかでお母さんを動物園に連れて行った方に出くわしたり、なかなか産まれ ず、お母さんは退屈になって毎日のようにどこかへ連れて行っておなかがはってしょうがないと嘆いていた妊婦さんもいました。産まれたあとは気を使ったり、 きちんと食事を作ろうとしたり、家の中をきれいにしたりと気を使うとかえって疲れては母乳も出なくなりますから、じょじょに日常生活に戻ることを第一に考 えてください。
5. 精神面でのサポート
私が何よりもうれしかったことは、母がただそばにいてくれたと いうだけのことでした。つまり異国の地でこどもを産む不安を母の存在がやわらいでくれました。また孫の顔を見せることができた、母の役に立ちたいという思 いをかなえさせてあげた、満足感もありました。しかし何よりも娘が私達以外のより多くの存在に祝福をされたことに意義があったと思います。
海外で生まれた子どもの出生届は?
海 外では生まれた国への出生届の義務と日本国籍を取得したい場合は、日本への出生届が必要です。これをおこたると日本国籍を得るチャンスを失うことになりま す。以下は外務省のホームページに書かれた出生届についての事項です。念の為に外務省のホームページもチェックしてください。
1.届出期限
生まれた日を含めて3ヶ月以内(例えば10月23日に生まれた場合は翌年1月22日まで)に届け出て下さい。
なお,出生により外国の国籍も取得している場合は,この届出期限を過ぎますと日本国籍を失いますので,日本側への出生届はできません。
2.届出人
原則として父又は母(外国人でも可能)が届け出します。
3.届出方法
在外公館窓口へ直接届け出ます(在外公館又は本籍地市区町村へ郵送することも可能)。
4.届出に必要な書類
(1)出生届書(在外公館に備え付けてあります。)
(2)外国官公署発行の出生登録証明書又は医師作成の出生証明書の原本
(3)同和訳文
5.必要な通数
通常それぞれ2通ですが,新本籍を設けるような特別の場合は3通必要です。
6.留意事項
海外で生まれたお子さんが,出 生により外国の国籍をも取得した場合(いいかえれば,出生により日本と外国の重国籍となる場合)は,3ヶ月以内に出生届とともに日本の国籍を留保する意思 を表示(出生届の「日本国籍を留保する」欄に署名・押印する)しなければ,出生の日にさかのぼって,日本国籍を失うことになりますので,注意して下さい。
日本人を父又は母にもつお子さんは出生により日本国籍を取得しますが,日本国籍以外に外国の国籍をも取得する場合とは,生地主義といって,父又は母の国 籍に関係なく,その国で生まれたことにより当該国の国籍を取得する場合と,血統主義といって,外国人父又は母の血統により当該父又は母の本国の国籍を取得 する場合があります。
具体的には次のような場合が考えられます。
(1)日本人父母の間に米国,カナダ,ブラジル等の生地主義を採る国で生まれた場合
(2)ドイツ,中国,フィリピン,フランス等の父母両系血統主義を採る国の国籍を有する父(又は母)と日本人母(又は父)との間に生まれた場合
(3)イラン,インドネシア等の父系血統主義を採る国の国籍を有する父と日本人母との間に生まれた場合(なお,父が日本人で,母がイラン人又はインドネシア人の場合は,お子さんはそれら母の国の国籍を取得しませんので,日本国籍を留保する必要はありません)
二重国籍の場合22歳で子どもがどちらかを選択しないといけないと聞いていますが、本当にみんなちゃんとどちらかの国籍を選んでるんですか?日本ではどうやって調べてるんですか?
外国で重国籍を認めている場合、海外に住んでいるためにその国 で認めているのならということで日本の国籍も保持している人もいます。しかし日本では重国籍が認められていないため、外国の国籍と日本の国籍を持っていた 場合、22歳に達するまでにどちらかの国籍を選択する必要があります。海外で生まれた子どもは日本国籍留保の届出が出ているので、子どもが22歳になった 段階で法務大臣から国籍選択の催告を受けます。期限までに国籍を選択しない場合は、その期限が到来した時に日本の国籍の選択の宣言をしたものとみなされま す。場合によっては日本の国籍を失うことがあります。
国籍を選択するには自己の意思に基づき、以下の方法から選択します。
1.日本の国籍を選択する場合-
- ア 外国の国籍を離脱する方法
- 当該外国の法令により,その国の国籍を離脱した場合は,その離脱を証明する書面を添付して市区町村役場または大使館・領事館に 外国国籍喪失届をしてください。離脱の手続については,当該外国の政府またはその国の大使館・領事館に相談してください。
- イ 日本の国籍の選択の宣言をする方法
2.外国の国籍を選択する場合
-
- ア 日本の国籍を離脱する方法
- 住所地を管轄する法務局・地方法務局または大使館・領事館に戸籍謄本,住所を証明する書面, 外国国籍を有することを証明する書面を添付して,国籍離脱届をしてください。
- イ 外国の国籍を選択する方法
- 当該外国の法令に定める方法により,その国の国籍を選択したときは,外国国籍を選択したことを 証明する書面を添付の上,市区町村役場または大使館・領事館に国籍喪失届をしてください。
もっと詳しいことを知りたい場合は最寄の市区町村役場、法務局、大使館、領事館にお尋ねください。
- (民事局より)
私は日本人ですが、外国人と結婚しています。外国で子どもを出産する予定ですが、戸籍の届出上注意すべきことはありますか?
日本人と外国人の夫婦の子どもが外国で生まれた場合、父か母の どちらかが日本人であれば、生まれてくる子どもは日本国籍を取得することができます。子どもが生まれた日から3ヶ月以内にその国に駐在する日本の大使、公 使または領事か、本籍地の市役所、区役所または町村役場に出生の届出をします。
生まれた子どもが外国人である親の国籍を取得したり、その国で 生まれた者すべてにその国の国籍を与える制度を採っている生地主義国で生まれた場合は、二つ以上の国籍をもつ重国籍者になります。その場合は日本国籍を失 わせないために、出生の届出と共に、「国籍留保の届出」を行います。国籍留保の届出を怠るとその子は生まれた時にさかのぼって日本の国籍を失います。また 重国籍者として生まれた者は、22歳までにいずれか1つの国籍を選択しなければなりません。
(法務省 民事局 より)
子どもはまだ8ヶ月です。こちらに来てわずか1ヶ月、このカナダの長い冬をどのように乗り越えたらいいのか。すっかり缶詰状態でうんざりしてます。せっかく広い家があるので育児サークルでも作りたいのですが、どのように作ったらよいのでしょうか?(T:カナダ)
カナダの冬は本当に長いですよね。うんざりする気持ちわかりま す。春が待ち遠しいものです。また赤ちゃんがいると容易に外にも出られませんよね。それならいっそうのこと仲間を作って家に遊びに来てもらおう、これはい い案です。おそらくTさんと同じような気持ちでいらっしゃる方もたくさんいると思います。二人揃えばりっぱな育児サークルです。さっそく立ち上げてみてく ださい。
まずは仲間探しです。インターネットで近所に住んで いる人を探してみるなり、どなたから同じ位の年齢の子どもがいる人を紹介してもらいましょう。日系食料品店の掲示板に「〜地区で出産・育児支援サークルを 作りませんか?」というような声かけをし、仲間を探しているという広告を出してみましょう。連絡先も入れておきましょう。メールが便利でしょう。
最初の集まりでは第1回目の集まりをどうするかを決めます。サークルの名前も決めるとよいでしょう。季節がよければ近くの公園でもいいですし、教会などで場所を貸してくれるのであれば予約を入れましょう。集まりのお知らせは掲示板などに貼ります。
私もさまざまな海外での育児サークルを見て自らかかわってきました。その中で学んだことを少しご紹介します。
・ それぞれがいろいろな思いを会に持っているかもしれません。そのため会の目的を常にはっきりさせておく必要があるでしょう。情報交換の場、友達づくりの場などかかげてみましょう。
・ お互いにパーフェクトを望まないこと。いろいろな人が集まりますから意見が食い違うこともあります。あくまでもボランティアの団体ですからお互いに少しは丸くなって問題は解決しましょう。小さなことにはこだわらない。
・ 子どもが朝、急に具合が悪くなることもあるので、欠席でもOK。スタンドバイの人も決めておきましょう。
・ 会員制などでメンバーを固めるのでなく、流動性をもって好きな時に参加、いつでもやめてもよいという心構えの方が気が楽でしょう。また最初から会費を集めるよりは参加したい日に参加できる人から必要な経費を集めたほうが気が楽でしょう。
・ 集まる日は曜日を決めたり、毎月第二第四水曜日というように。集まる時間帯は午前中がよいでしょう。午後はお昼寝がはいってむずかしいかも。
・ 会場確保はけっこう大変かもしれません。自宅を毎回開放しても構わないと言うのであればそれが一番でしょう。使う部屋は決めておきましょう。また飲み 物などは簡単なもの。みんなで片付けが前提などちょっとしたルールは必要かも。もし教会、コミュニティーセンター、図書館などを利用するのならグループに 対する理解を求めます。借りるのですからちゃんともとにもどして返すのが常識です。
・ 誰が何を担当するのを決めるときはお互いの得意とする分野 を担当しましょう。イラストが好き、話すのが好き、助産婦の資格がある、幼稚園の先生を以前してた、子どもの歌ならまかしといてなどみんなそれぞれすばら しいものをもっているはず。惜しみなく出し合って会に投資。
・ 会が存続する為にもリーダーがワンマンにならず、後継者も念頭に入れて会員を構成しましょう。海外での会の多くが自然消滅するのは帰国者が後継者を育てなかったことに起因している場合が多いです。
まだ日本語も完全に定着していない三歳の子どもを現地の幼稚園に入れてことばの混乱は起きないでしょうか。ことばによるストレスを感じるのであれば、むしろ日本人幼稚園に入れたほうがよいでしょうか。
母語が確立したあとの方が第二言語は習得しやすいといわれます。しかし世界では2,3カ国語を同時に取り入れ、使い分けながら成長している子どもはたくさんいます。現に日本人のこどもでも3才で滞在国へ行き、幼稚園では英語、家では日本語、使用人とは現地語と使い分けている例がたくさんあります。それはなぜできるのでしょうか。
幼児は言語を生きるための道具として身につけます。遊びたい願望から「入れて」(me, too)を覚え、自分を守るために「やめて」(Stop it!)というように覚えます。これはお母さんと別れたくないから「ママ」と言って、母親に抱かれるように、母語を覚えるパターンと大変似ています。
つまりことばを発することによって相手が反応し、自分の願望が満たされるという一連の流れを捕らえてことばを強化していきます。これを心理学では行動主義型の言語習得方法と定義しています。
このように母語が確立しかけた幼児にとって、第2言語は第1言語とほぼ同時進行的に形成されて行くのです。しかも母語での言語習得パターンが新鮮で柔らかいうちに第2言語が入ってくるのですから、一層吸収しやすいのです。
さらに使われる言語が人によって、場所によってはっきり変わるのであれば、言語の違いも理解されます。お母さんは日本語、幼稚園の先生Mrs.A は英語、Mrs. Tは現地語、お友達は英語、使用人は現地語と言語と人の関係を確立させます。
ことばによるス トレスですが、幼稚園生活が軌道に乗るまでの数ヶ月間はことばのみならず、環境の違い、生活の違い、友達の反応の違い、などから小さいながらもストレスを 感じるのは当然です。最初の数ヶ月は耳と目から言語を習得しているので消極的で慎重な子はまったく話しません。しかし楽しく幼稚園に通っているようであれ ばもう少し長い目で適応過程を見守ってください。
(海外子女教育 1999. 9月号 こどもの教育 Q&A にて記載)
教師の資格も何もない私達母親が海外で、どのように日本語を教えたらよいのでしょうか。
幼児の場合はまだ日本人としての習慣、マナーなどが身についていないので、日本語と平行して日本人としてのアイデンティティーも築きあげるのが親のつとめです。
まずは語りかけで す。家族の中では日本語というルールを決めます。しかし生活用語は「くつは?」「ほら、食べて」のように、文章が途切れていても通じます。そのため「くつ ははいたの?」と全文で話すように心ががけてください。さらに形容詞、助詞、擬態語、擬声語、日本独特な数の数え方を意識して使ってください。
幼児はことばを耳で覚えますので本は繰り返し読み聞かせてください。本を読んでいるときも質問をいろいろ投げかけてください。幼児期にはやる歌や童謡は聞かせてあげましょう。「団子三兄弟」など、歌えなくても歌詞は脳裏のどこかに記憶に残りますし、お団子も作ればさらに定着するでしょう。
一番難しいのが話させるこ とです。そのため日本から来たばかりの日本人と遊ばせるなど日本語をどうしても話さなければならない環境を作ることです。どうしても会話の中に英単語が混 じったり、英単語を日本語に直訳します。こどもは訂正されるのはいやがるので、正しい日本語に置き変えて伝えます。けっこうこどもは復唱します。少しでも 話せたら誉めてあげます。
ビデオ、テレビの衛星放送、インターネットはおおいに活用しましょう。映像は耳及び目を通して文化や日本の生活習慣を伝えます。ふすまを開けるということがどういうことなのか、ふすまを見て確かめられますし、役割も理解できます。
乳幼児にはことばを教えるというよりは楽しみながら学習させ、顔の部分名を覚えるのに「福笑い」、あいうえおを覚えるのに「かるた」というように遊びを通して日本語に触れさせる姿勢が大切です。
日本の食の文化を伝えるのには、離乳期から米、しょうゆで味を身につけさせ、少し大きくなったら、作り方、食べ方や作法も教えられたらよいでしょう。4歳くらいになれば箸の持ち方、おわんの持ち方、「いただきます」「ごちそうさま」がわかるでしょう。
ことばと文化が初めて生きてくるのが一時帰国で す。特に幼児の場合、日本人としてのルーツを認識するためにも一時帰国を頻繁に計画しましょう。ことばもこの時期にぐっと増えます。年齢に応じた話し方の 使い分けもこのときに覚えます。親も同年齢の他の子どもがどの程度話せるのかがわかります。なかには日本の幼稚園に短期体験入学をさせる親もいます。しか しなかなか日本の幼稚園側には理解がなく、ちょうど慣れた頃にまた海外へ戻ってしまうので海外キッズはやっかいと言われている節もあります。さらに制服、 かばん、クレヨンなど個人のものを日本の幼稚園は持たせるのでそれを揃えろと言われると大変で、あきらめてしまうママもいます。そのためもっと簡単に児童 館のようなところの親子サークル、自主保育などに参加したらどうでしょうか。自治体主催のものであれば実費のみです。
民間の幼児通信教育教材、幼児雑誌は、ビデオ、付録、おもちゃ、日本での子育てを伝える親への雑誌、などがセットできます。さらに将来はインターネットを利用した教材ソフトなども出まわるでしょう。
(海外子女教育 1999. 9月号 こどもの教育 Q&A にて記載)
帰国してものの数ヶ月であれだけ上手に話していた英語が消えてしまいました。せっかく覚えた英語を幼児の場合、帰国後どのように保持したらよいのでしょうか。
親としてはこどもがあれほど流暢に話していた英語を失って行くのは見るに耐えがたく残念に思うでしょう。しかし「今」を生きる幼児にとって大切なのは日本の 友達と遊ぶための日本語なのです。無理に英語を話させようとしても拒絶反応を示すでしょう。その間はせいぜい英語を聞かせておけばよいでしょう。
日本にいて幼児の英語力の保持を望むのであれば努力とお金を惜しんではいけません。
まずは日本語が安定してきて、少しでも英語に対する余裕が出てきたら始めましょう。こどもが以前海外で英語を流暢に話していた様子をとってあったビデオを見せるなどして、本人にまた話せる自信を持たせてください。
次にバイリンガルに対する長期目標を提示します。それはバイリンガルであることの将来の選択幅の増大、交友関係の拡がり、国際舞台での活躍、などですが、こどもは目先のシンプルな楽しみしか目標にできませんので、とりあえず、滞在国へ「帰る」(幼児にとっては帰るところ)ことを目標にするとよいでしょう。
幼児の場合は英語力の保持を助ける読み、書きがまだ完全に習得されていませんので、まずは会話の保持が中心となります。
基本的には海外での日本語保持の逆を英語で行います。親もいっしょに英語に触れるというつもりで、外国人や帰国した子どもが英語を話すグループへ入れる、Eメー ルやチャットでの現地の子どもとの交流(親がタイプをしなければなりませんが、)、インターネット上の幼児向け教材の利用、英語で遊ぶ曜日を決めるなどで す。親もいっしょに楽しむ姿勢が大切です。そしてお金をためて年に1回程度の現地でのホームステーやサマーキャンプへの参加はお勧めです。
最後に、英語と比べて保持する環境に恵まれていない言語でもこどもの脳は発音など一度体で覚えたものは何年経っても記憶しています。そして機会が与えられればその力を発揮します。
ま たすでに第2言語の習得配線が引かれているため、新たな言語の導入がスムーズに行くようです。さらに多文化で育ったこども達は外国人に対して違和感を持た ない、コミュニケーションへの積極性、滞在国についての認識の違い、海外で働いてみたいという姿勢をもつ、など言語を超えた部分でもユニークな素質が人格 形成に役立っていますので、幼児期を海外で育ったということは言語のみならずなかなかすぐ表面に現われない部分でも大きな意義を持ちますので、海外で幼児 期を過ごした事を肯定的に捕らえてください。
(海外子女教育 1999. 9月号 こどもの教育 Q&A にて記載)
長い夏休み、サマーキャンプがあると聞きましたが、幼児のサマーキャンプはどのようなものですか?
アメリカなどでは6月の中旬あたりから8月末までが夏休みとなります。そうなりますと子ども達は家にいても退屈でたまらないでしょうし、母親も毎日元気な子どもが家にいたらそれこそストレスがピークを達してしまうでしょう。
しかしご安心下さい。子どもの幸せを願ってサマーデイキャンプというものがあります。このキャンプは日帰りのキャンプですので、家から離れる over night camp と違ってなにかあってもすぐ対応できる距離に子どもを預けられます。だいたい春になりますと、キャンプの案内が配られますので、周りの人や幼稚園の先生にどのようなキャンプがあるのか聞くとよいでしょう。そしてパンフレットを集め、説明会などに出ます。
キャンプはたい てい学校が終わってから1週間後あたりから始まります。期間はだいたい6週間くらい続きますが、自分達の夏のスケジュールに合わせて自由に1週間から入れ ることができます。申し込みの締切日はだいたいが5月の中旬あたりですが、まだスペースがあれば、ぎりぎりまで申し込めます。
一日の流れは外 遊び、図画工作、スポーツなどで構成され、その間にスナックが2回、また午後は必ず水遊びが組み込まれています。カウンセラーという16才以上の先生がだ いたい6人の子どもに対して1人くらいつき、さらにディレクターという人が総管轄していますので、とても安心です。他にも行事がたくさんあり、ドラマを見 に行ったり、エンターテイナーを招待してショーを見せてもらったり、自然観察にバスで行ったり、歴史を学びにhistoric site に足を運んだりと盛りだくさんです。
安全面、健康面での配慮もきちんとしている所を選んでください。事故が起きたらちゃんとナースが対応してくれるのか?バスの中での安全は配慮されているか?子どもの引渡しは徹底しているか?ランチが腐らないような配慮はあるか?などを確かめましょう。
幼児のデイキャンプのレポートを作りましたので、是非こちらもご覧下さい。
こちらに着いた頃はかなりうまく自分自身現地の生活に適応していると思っていました。それが最近はなにもかもがいやになってきました。とにかく常識の中でこ とが進まないのです。現地の人は理屈が通らないというか。本当にいらいらの毎日でこどもにも当ってしまいますし、日本に帰りたい気分です。 (スリランカ 滞在1年)
滞在1年、1年 半くらいで帰国された方に現地情報を聞くとその国のあまりポジティブな印象を語られていません。やはりその国を本当にいいことも悪いことも知るには最低3 年は必要なように思えます。この方もちょうど1年たってその国のいやなところが見えてきて耐えられなくなって来ています。
渡航前セミナー で是非紹介してほしいと思うのが日本人の海外不適応の特徴と過ごし方のアドバイスです。これだけ知ればセミナーに参加した価値、絶対ありだと思っているの ですが、なかなかこのような海外生活サバイバル術を解いたセミナーがあまりありません。そこで奮起一点、わたしはここに海外適応期とそれぞれの過ごし方を 紹介したいと思います。是非皆さんも自分だけがこのように感じるのだと悲観せず、この適応過程がノーマルだということを意識して滞在期間を過ごしてくださ い。
さて、以下は 稲村 博 氏の 「日本人の海外不適応」 をもとに海外でこどもを育てる親を念頭に私のアドバイスを足しました。
1. ものめずらしい時期 ・・・ 現地に着いてから数週間
時期的には最初の数週間から数か月くらいでしょうか。まだ観光気分で新しいスーパーを訪れたり、久しぶりの家族といっしょに現地の動物園に行ったり、週末にはお買い物と観光にあけくれる時期です。友達への手紙も現地で見ることすべてが真新しく、感動の連続で日本との違いについていろいろと語っていることでしょう。
この時期は不適応は少ないですが、カルチャーショックの連続ですから、ポジティブな新しい発見とともにネガティブなちょっとこんなのはいやというものも経験します。
過ごし方のアドバイス
滞在期間はまだまだ先が長いのです。そのためにも少しセーブエネジーですね。自分自身ではけっこううまく適応していると勘違いしていますが、これは案外見せかけの適応です。そのためあまりはしゃぎすぎると疲れが出てきます。
欲張っていろいろなところへいったり、いろいろなことにチャレンジするのはちょっと控えて、まだ周りの様子を伺う時期にあてましょう。無理をせずマイペースで。
2. その国のいやなところが見えてくる時期 ・・・ 数か月経過
だいたいどこへ買い物に行ったらいいかが分かってくる。こどもの幼稚園もスタートした。家の中もダンボールも片付いた。そんなふとほっとしたときにやってくるのが現地のいやなところ。今までは驚きだけで終わっていた 事が、「またメードが遅刻。」「クリーニングはどこへ出してもへた」「美容院では顔に水を引っ掛けられる」「家具はまともなものが来たためしがない」「日 本人だからってぼられる」こんなふつふつとした不満を夫に言い始める。もう、いや、「日本に帰りたい症候群」しかもあと何年の滞在かも分からないといった いこの状況にあと数年耐えていけるだろうかという不安すらふつふつ。不適応のきざしがちらほら。この先からが勝負です。ここで心身ともに不調が続き、精神 障害などが出て、負けてしまうのか、それとも自分の心理状況をきちんと分析して立ち直るのかの境目です。
この時期に depressionに陥る方もいます。ひたすら日本に手紙を書きつづり、どの手紙にも現地の不満、夫への不満、もう帰りたいという気持ちがつづられてい るでしょう。1週間でも帰国したら治るんじゃないかと思う。朝起きてもどうにも元気がでない。やらなくてはいけないことがいっぱいあるにもかかわらず、力 が沸かない。こんな長いトンネルの時期がいつまで続くのだろうかという不安。もう立ち直れなくなるのではという不安。ちょっとしたことで大泣きをしてしま う。我慢強い人ですと、ストレスがからだにも不調を起こし、下痢が続く、胃が痛い、頭が重いなど。これが続くとうつになります。
過ごし方のアドバイス
来た当初張り 切っていた人ほどこの時期の落ち込みが激しいように思えます。自分でもこんなはずじゃなかったのに、自分は海外なんてしょっちゅう旅行しているし、英語 だって何とか話せるのに、この落ち込みはなに?と自分自身を疑うほどでしょう?けれどもその気持ちに逆らわないでください。むしろきちんと受けとめ、みん なこの時期は多少なりとも不平、不満はつきものと受けとめましょう。あせりは禁物。生活が軌道に乗り、慣れるまでの時間の問題。愚痴れる友達に何度でも メールを送りましょう。とにかく吐き出す。ただ聞いてもらえるだけでいいからと伝えましょう。またあまりにもうつがひどいようであれば、近くのリゾートに 週末でも気分転換にリフレッシュに出かけましょう。まだ1時帰国ほど深刻ではないと思いますので。そしてのんびりと時間を過ごすようにしましょう。この時 期はなにを見てもカッカしてしまうと思いますのでとりあえず冷静を戻す為にものんびりと過ごしましょう。
3. こんなもんだと諦め、状況を受け入れる時期 ・・・ 1年経過
「しょうがない、しょせんここは日本じゃないんだから」と1年 くらいたつと繰り返される変えられない状況がわかってきます。そして変えられないゆえに、怒る事すらあきらめ、状況を受け入れるようになるのがこの時期で す。「あら、メードなんて遅れるのが当たり前よ。時間の感覚が日本人とは違うんですもん」と新しく着いた人達にアドバイスをするくらいの余裕も出てくると 思います。「タクシーで運転手に遠回りされるのも道が分からないからなのよ。けどもこれもレッスン代だと思うしかないわね。」と状況が判断できるだけに現 地の状況を理解することができるようになります。それゆえに納得がいくようになります。しかし気をつけなくてはいけないことは性格的にそれでも不満をいい 続ける人です。その場合帰国までずっと続く可能性があります。
過ごし方のアドバイス
現地の状況を引 き続き批判的にとらえるとこの状況から次のステップへ進むのがむずかしいと思います。そのためにも多少でもよいですから受け身的にでも状況を受け入れるよ うにするとよいでしょう。インド人のカレーの体臭が耐えられないと思っても、まあ、しょっちゅういっしょに顔を会わせているわけでもないからとか、インド の本格カレーをこの際学んじゃおうかな?と思考を転換させてみましょう。受け入れの時期に大切なのはもうここまで来たんだからおおいにこの土地でしか得ら れないものを吸収して帰国に向けようと思ういきごみだと思います。
4. やっとその国が好きと言えるようになる時期 ・・・ 3年経過
この時期を稲村氏は適応期と呼んでいます。これが目標かどうか はわかりません。しかしプロセスとしては確かにその国が好きになってきたと言える時期がやはり適応期だと思います。いや、むしろその国のいやなところもい いところもわかってきて、それを自分なりに定義づけて受け入れ、これから先の滞在期間を快適に過ごそうという前向きな姿勢がもてるようになることだと思い ます。もう周りにふりまわされている自分でなく、もう自分で着実に大地に足を踏み入れ、自活して自分の人生の指針をかかげるようになれるのがこの時期で す。
しょせんどこの国へ行ってもその国の悪いところ、いいところは あるのです。自分の国だから絶対にいいとは断言できないでしょう。ならばお客さまとして来ている国はなおさらです。決して自分の家とは勝手が違うのですか ら摩擦が常にあるのは避けられません。それでもなお少しでも生きていく空間を快適にする努力をし、それに到達できたらしめたものです。
過ごし方のアドバイス
ここでしか絶対 にできないと思ったことを見つけ、コミュニティーカレッジなどの受講生として学ぶ。現地の人達と解け込みボランティア組織で役員を担う、ピアノ、生け花な どを教えて現地の人達との交流を求める、現地の人達といっしょに社会に出て働くなど自分自身が生かされることにつくことに人生の光が見えてくることでしょ う。こどもがいても海外だからこそ自分のリフレッシュのためにこどもを預けることも受け入れられているでしょうから大いに利用してしまいましょう。現地で 得たものが必ず日本でも生かされるのであれば最高ではないですか。デコパージュ、キルティング、中国語、フラワーアレンジメント、英語、大学で修士を取 る、博士号を取る、なんでもよいでしょう。必ずや人生のステップになるように選びましょう。
気をつけなくて はいけないのはやはり海外でもしょせん日本人社会に生きていることです。そのためあまり有頂天になり過ぎて人間関係のもつれなど起こさないように気をつけ てください。まだその時期に達していない人からすると目標と捉えられるかそれとも嫉妬心の目で見られるかです。
5. なんか日本に帰りたいなと思う時期 ・・・ 6年経過
5年を経過すると自分よりあとから滞在国へ来た人達も先に帰国 という自体も考えられます。自分は古株。新しく来た人にいつもつきあって現地の生活を紹介することにもしょうしょう疲れてくる。もう5年以上もいるという ことを会うたびに言うのがちょっと恥かしくなる。「あら、まだいるの?たいへんね」というような目で見られているような気がして来る。いつ帰るのかわから ない人たちにとってこの5年を経過する時期はちょっとしたうつが訪れるものです。ある程度の滞在期間の目標があればその時期を有効に使えるものの、がん ばっていたのもちょっと燃焼気味。
そうなると日本にそろそろ帰りたくなります。自分の基盤をもう いい加減に確立したくなります。海外で仕事ができず稼げなかった人達は年齢制限などを気にするともう今帰らなかったら一生仕事にもつけないという焦りを感 じてきます。いつまで夫につきあってこの土地に入るの?私の人生はどうなっちゃうの?と。日本食をなつかしむこと、温泉でのんびりとお湯につかること、す べてが美化されてしまい、夢にまで現われて来ます。
過ごし方のアドバイス
稲村氏はここで 「日本人としてのアイデンティティーをみつめ直すよい機会かもしれない」 と書いています。確かにそうかもしれませんが、具体的なアドバイスとして私が 経験上お勧めするのは一時帰国です。しかもできたら1ヶ月くらいの時間を自分に与えられるとよいと思います。このあと滞在国でどのように自分を生かして いったらよいのかを考えるチャンスとして。
アメリカと日本の二重国籍を持った子どもがアメリカのパスポートしかもっていない場合、日本へはどのように入国したらよいのでしょうか?
アメリカと日本の二重国籍の子どもが日本に初めて入国する際は、子どものアメリカのパスポートと戸籍謄本を持っていれば、親と一緒に日本人の入国審査の列で審査と受けれるとのことです。(入国管理局の成田空港支局からの情報)
そして日本のパスポートは日本に滞在中に取るということになり ますね。アメリカで日本のパスポートを取る事もできますが、場所によっては日本大使館、あるいは領事館までの距離がたいへんという所もありますので、この ような形でアメリカのパスポートのみで入国もできるので、その方がよいかもしれませんね。しかし日本でパスポートを取りに行くのにも、受け取るときは赤 ちゃん本人も連れて行かなくてはいけないので、新宿のような場所ですと、実家から遠いとなるとまたたいへんかもしれませんね。
日本のパスポートを取ろうとしましたが、戸籍がないということで断られました。日本への出生届も出していません。アメリカのパスポートで入国すればよいでしょうか?その後、日本で日本の国籍を得ることはできますか?
海外で子どもが生まれた場合には、3ヶ月以内に在外公館に出生届を出すこ とが法律で定められています。(詳しくは産後の日本への出生届を参照ください。)ここでは、出生届を出さなかったために発生した 典型的な事例について紹介します。
米国で結婚した日本人同士のカップルに赤ちゃんが誕生しましたが、3ヶ月 以内に大使館へ出生届を提出することを忘れていました。しかし、急遽日本に帰 国することになり子供に日本旅券が欲しいというケースです。
日本 旅券は当然日本人に対して発行されるものですから日本国籍を保有しているこ とが大前提になりますが、日本国籍を取得するには出生届を出し日本国籍を留保 する必要があります。出生届を出していないと、日本国籍がありませんから、日 本旅券の申請を行うことができません。
ただし、米国で生まれた 人は、一般的には米国国籍を取得しますので、アメリカのパスポートを取得 してとりあえず日本に帰ることは可能です(但し、日本の入管で日本旅券を持っ ていない理由等について詳しく聞かれます)。
なお、日本に帰国された後は、住民登録をし、一定の期間を経過した後に法務局に日本国籍の再取得を申請できま す。?
米国パスポート取得には両方の親の承諾が署名という形で必要です。もし片方の親が米国パスポート取得にサインしないとアメリカのパスポートすら得られないという最悪の事態になります。
最近では日本人の女性と離婚したアメリカ人男性が日本大使館に子どもの日本のパスポート申請を受理しないでくれとの申し立てがあります。日本の場合、未成年の子供の旅券申請には双方 の親の署名は必要ありませんが、このように明示的に片方の親から発給をしない で欲しいという要請がある場合には、仮に日本人の親から旅券申請があっても、 子供さんの旅券申請は受け付けられないことになります。これは、民法が、子供 の親権は夫婦で行使することを前提としているためです。
また、両親が離婚した 場合には、日本の戸籍に親権者として記載されている者のみが、子供を代理して 旅券の申請を行うことができます。親権のない親からの申請は受理できないこと になっています。
外国で生まれた子どもの出生届は郵便でも提出可能です。 (資料提供 日本領事館)
