カウンセリング Q&A

カウンセリング・ルームへようこそ。ここではカウンセリングに関するよくある質問を設けました。

Q. 心療内科、心身内科とは?
Q. セラピスト、カウンセラー、精神科医の違いはなんですか?
Q. ソーシャルワーカーもカウンセラーなんですか?
Q. だれがセラピストにかかるのですか?
Q. だれが精神科医にかかるんですか?
Q. どんなことでセラピストにかかれるんですか?
Q. どうして日本人はセラピストにかかることに抵抗を覚えるのでしょう?
Q. どのようにセラピストを選んだらいいのですか?
Q. セラピストの役目とは?
Q. 時間や期間はどのくらいなのですか?
Q. どのようなところでカウンセリングを受けるのですか?
Q. 気になる費用は?
Q. 話したことは外にもれませんか?


心療内科、心身内科とは?

心療内科あるいは心身内科は、心身医学を内科の領域において実践する診療科です。心身医学とは病気をからだだけでなく、心理面、社会面も含めて関係性をみながら総合的、かつ統合的にみて治療するという医学です。ここでは、ドクターもカウンセリングをしますが投薬もできます。ここがソーシャルワーカーとの大きな違いです。また心療内科では患者さんと呼んでます。心療内科の主に対象とするのは心身症です。

心身症とは、からだの症状で、その原因が心理(ストレス、幼少時の体験)社会(労働環境の劣悪、家族関係に問題、災害のトラウマ)的なことで機能的障害(異常ほどでなく、内臓などの働きが悪くて腹痛、便秘、下痢など)、器質的障害(胃炎、気管支炎、癌、腫瘍など)として現れている症状です。

神経症、うつ病、精神分裂症などの精神障害もからだに出ますが、それは精神科の領域となります。

カウンセリングをするソーシャルワーカーはこれらの精神病および心身症を診断しなくてはなりません。これらのからだの病気の域に達した場合は、精神科医、診療内科医に患者さんを送らなくてはいけないからです。


セラピスト、カウンセラー、精神科医の違いはなんですか?

セラピーとは話をしながら治療していく方法です。セラピストは複雑なテクニックを使った心理療法をします。教育レベルも高いといえます。カウンセラーと呼ばれる人はセラピストのようなテクニックは一般的には使いません。

カウンセラー : MFCC, BA, MA
セラピスト  : LMSW, LCSW = ソーシャルワーカー    PhD = サイコロジスト
精神科医  : MD - サイカイアトリスト
精神科医は医師で、医大を出ていて基本的な医療の知識を持ち、その後心理学、薬理学を含めた精神科のトレーニングを受け、薬物治療もします。


ソーシャルワーカーもカウンセラーなのですか?

そうです。1970年代より、アメリカではソーシャルワーカーもカウンセラー、セラピストとしてメンタルヘルスを担当するようになりました。まず、ソーシャルワーカーはいろいろな分野で仕事をしています。病院のソーシャルワーカーは病気から回復した患者さんが社会復帰するためのお手伝いをします。養子斡旋所のソーシャルワーカーは、望まぬ妊娠をした女性を出産するまでサポートし、子どもの新しい家族を探し、調査し、その後養子に送るまでの手続きをし、その後も子どもがよい環境で育っているかをフォローします。身体的障害を持った人をサポートするソーシャルワーカーは彼らが生活するうえで必要なサービスを紹介したり、彼らにとって生きやすい社会を作るために活動をします。

そして、私は海外で生活する女性、帰国した女性のためのカウンセラーです。人生の迷路に迷い、心が弱ったときに相談相手となるのが精神医学ソーシャルワーカーあるいは精神保健福祉士 (Clinical Social Worker) 、別名セラピスト、カウンセラーです。臨床心理士と同じような役割を果たします。セラピストはクライエントにゆっくり自分と向きあえる場所、自分の考えを聞いてもらいその考えを整理させてくれる場所、自分の頭、心の中の混乱を口に出せる場所を提供します。そして何に攻められているのか、何が問題なのかについていっしょに考え、どうしたらよいのかという解決をいっしょに見出していきます。場合によっては、クライエントがめざすゴールに導くお手伝いをします。症状に対する答えは、クライアント自身の心の中にあります。ソーシャルワーカーは、その答えを見つけ出す伴走者です。

私たちは患者さんとは言わず、クライエントといいます。


だれがセラピストにかかるのですか?

心の病は誰にでも訪れます。自分は絶対にしっかりしているから精神的にまいることなどないとはいいきれないでしょう。そのため、「セラピストに会うことは自分を弱いものだと認めることになる」とか「悩みは他人に話さないで自分で解決すべきだ」、「セラピストに会ったら精神病者と扱われる」などとは思わないでください。心の病気にかかるのはどんなにきちんと自己管理をしている人にも起こります。なぜなら本人が弱いからとか悪いからではないからです。

現代の世の中はとても複雑になっています。問題が幾重にも幾重にも深く、複雑に絡まっています。昔は生まれたところで一生過ごせば人生が終わったものの、いまは海外へは出る、それも一度や二度でなく、度重なる引越し。子どもの日本語教育と現地教育、日本に残してきた親の介護、両国にまたがる資金のやりくり、日本と海外の家の管理、医療保険や自動車保険の問題、弁護士が絡む問題、現地採用者などとのトラブル、日本と現地との板ばさみ、主婦なら日本語を話す友達のいないさみしさ、現地の日本人とのいざこざ、周りでどんどん帰国すると取り残された孤独感、ことばの問題など頭がおかしくならないほうが不思議です。そのため、もうプレッシャーに耐えられず、一人では抱えきれないと感じたら、これは誰でもかかる心の風邪とくらいに思って、まだ症状が軽いうちにセラピストに聞いてもらうべきでしょう。早期発見が何よりも大切です。誰かに聞いてもらいたい、心の整理をしたいというくらいの気持ちでかかってください。

おこりっぽくなっていませんか?いつもいらいらしていませんか?お酒の量が増えていませんか?家族や子どもに当たったりしませんか?ちょっとしたことですぐかーっとしませんか?けんかが増えていませんか?不安で心臓がばくばくしますか?昔みたいな元気がわかないと感じてますか?気力がないと感じてますか?集中できないと感じてますか?精神的な負担が続くとそれは必ずからだに症状として現れます。お酒に逃げ、体調をくずし、もう働けなくなる前に、セラピストの門をたたいてください。心の健康もからだの健康と同じように維持するように心がけましょう。


だれが精神科医にかかるんですか?

最初から直接精神科医にかかることもできますが、たいていの場合は、まずセラピストあるいはカウンセラーに会って精神科医の助けを必要とする領域かを診断してもらうとよいと思います。セラピストもカウンセラーもクライアントが精神科医の治療を必要とするかしないかを診断するだけの教育は受けています。そのため、セラピストの治療範囲を超えると判断した場合は精神科医を紹介してくれたり、セラピーはセラピストと続け、それに加え、精神科医にもかかって薬を処方してもらうという方法もとられています。

精神科医にかかる方がよいと判断された症状でもほとんどの場合、現代医学では治ります。


どんなことでセラピストにかかれるんですか?

セラピストにはいくつかの専門があります。結婚問題、離婚問題、人間関係、親子関係、仕事でのトラブルの専門、思春期問題、拒食症、うつ症状、睡眠障害、不安、パニック、ストレス、恐怖症、強迫観念症、教育問題、異文化適応、国際結婚 など人間の日常生活の中での身近な問題や人生の中で避けられない試練(海外への引越し、解雇、死別、離婚など)に遭遇したとき、自分自身ではどうにも舵がとれなくなってきて、いつもとは違ってストレスによる精神的な疲労や気分の変化を感じたとき、またはそれによる身体的な不調が感じられた時などにかかります。


どうして日本人はセラピストにかかることに抵抗を覚えるのでしょう?

・ 日本では人生におけるさまざまな問題を家族内で解決しようとする傾向があります。つまり身体的な症状を民間療法で治していこうという傾向に対して、欧米ではからだの病気は医者へ、心の病気はセラピストへという考えが定着しています。

・ 日本人は心の病気を軽く流す傾向があるように思えます。からだの症状と異なり、心の症状はとらえがたいものがあります。そのため、心の病に関してはいずれ時間が解決するだろうと無視したり、否定したり、真剣に治療に取り組もうという考えがありません。

・ カウンセラーにかかっているなどと回りに言えば、強い偏見を浴びます。つまり「精神病者」扱いを受けたり、そのような目で見られます。それを恐れてカウンセラーに会うを恐れ、きちがいになりそうになる寸前の最終手段と重症になってからかかるところと考えがちです。

・ 精神病と診断されたら、不治の病と信じ、社会復帰が絶対にできなくなるのではないかという不安からカウンセラーに会いに行くことを拒む人もいます。昔は長期の入院などで治っても仕事につくことがむずかしいでしたが、今では薬も改良され、精神分裂症などのよほどの重い病気でない限り、通院しながらカウンセリングを受け、薬の服用で仕事をしながら治療に励むこともできます。

・ 心の病は「恥」という考えもあります。つまり精神的な強さは高く評価され、本人の誇りであり、精神的にまいることは自己の敗北とみなし、他人に自分の問題で頼るのは「恥」という価値観が日本にはあります。

・ いやなことにはふたをするという傾向があります。酒を飲んで忘れてしまおう。酒を飲んで、うっぷんを晴らそう。これは日本の居酒屋の多さにも現れているように、一時的な対処法であたかもことが解決したように過ごす傾向があります。そのため、身も心もぼろぼろになり、しいては自分一人で悩んで思いつめた結果、自殺という結果にもなりかねません。

(参考文献 :松田 和子氏 「ロサンゼルス日本人駐在員とその家族の精神衛生」 海外勤務と健康、第11号)


どのようにセラピストを選んだらいいのですか?

いったい何が問題なのか、子どものことか、夫婦のことか、不適応なのか、不安なのかをだいたいでいいですから探し出してください。次にセラピスト探しですが、コミュニティー新聞 (日系、現地)、イエローページ(職業別電話帳)、インターネット、口コミによる評判から自分が相談したい分野の専門セラピストを選びます。海外でしたらことばは日本語がいいのか、英語あるいは現地のことばでも大丈夫なのか、それによって現地のセラピストあるいは日本人のセラピストがよいのかが決まります。女性がいいのか、男性がいいのか、人生経験の長い人がいいのか、若くてもいいのか。そしてその人の資格も見ましょう。ソーシャルワーカーでしたらLMSW (2004年8月まではCSW)、LCSWというところでしょう。料金のことも気になりますので、果たして保険が利くのかそれともキャッシュ払いか。近くに相談所があるのか、それとも遠いのか、自宅まで来てくれるのか。子どもを連れて行ってもいいのか、いけないのか。


セラピストの役割りってなんですか?

海外在住日本人のメンタルサポートをするセラピストは日本の文化的背景を考慮したアプローチで異国での適応過程の援助、ストレスを抱えた精神状態のサポート、家族間の問題の修正などの精神療法を施していきます。

オリンピック選手がメンタルのコーチに、本人が最大の力を発揮できるようにまたその人の才能を伸ばせるようにメンタルの面で管理してもらうように、セラピストは夫婦、家族、個人のメンタルサポートをしながら、皆さんのもうすでに備えている魅力と可能性を最大限に引き出すお手伝いをいたします。


時間や期間はどのくらいなのですか?

人間には集中力の限界というものがあります。一般的には30分から45分で一つのセッションが成り立っています。45分が近づくとセラピストは「そろそろお時間ですので、その続きは次回聞かせてくれますか?」と終わりが近づいたことを伝えてくれます。


どのようなところでカウンセリングを受けるのですか?

いろいろなカウンセリング室を見てきましたが、必ずしもすべての場所に仰向けに寝られるいすがあるわけではありません。たいていの部屋はカウンセラーのいすがあって、そこをはさんでクライアントのいすがあり、そのいすはたいていソファいすのようなゆったりとくつろげるいすです。

静かな環境で、周りには観葉植物があったり、刺激の少ない絵がかかげてあったり、外が見える窓があったり、カーテンも家庭的な雰囲気の柄であったりです。ちょっと暗くして落ち着いて雰囲気をかもし出しているところはありましたが、ろうそくがたっていたり、お香をたいていたり、音楽が流れているようなことはまれです。あくまでもクライアントがゆったりと考えたり、気持ちを表現できるようなセッティングといえばよいでしょう。


気になる費用は?

アメリカでも日本でもほとんどが保険でカバーされます。ただし、それはそのセラピストがそのネットワークに入っているという前提です。なかには個人開業で保険を扱わないところもあります。そのようなところでは全額自己負担となりますが、たいていそのようなセラピストは人気があるため、自己負担であってもかかりたいという希望からクライアントは集まります。

1回のセッション(45分ほど)でだいたい100ドルから150ドルです。人気のあるセラピストですと弁護士並みです。団体によっては収入に応じてというところもありますので、そのようなところでは50ルから80ドルくらいです。さらにインターンによるカウンセリングですと20から30ドルという設定のところもあります。


カウンセリングの流れは?

長い年月蓄積されてきた問題は1,2回のカウンセリングで解決することはまずありません。そのため、少なくとも最初の数回の面接で問題の背景を伝えてもらいます。その後、問題解決のためのゴールを設定します。そして週に1回の割合で数回会い、症状が安定してきたら1ヶ月に1回の割合で会います。どのような相談内容によるかにより回数は決まります。しかし、こちらのメールカウンセリングでは期間を設けていただきその間何度でもメールの交換が可能です。


話したことは外にもれませんか?

秘密厳守に関しては一番最初にお話いたします。ご相談されたことは外部にもれることは決してありません。データは厳しく保管されます。そのため、メールでのご相談では心配な場合は、匿名をご使用になってもよいようになっています。ただし、ご本人が自分を傷つけるようなこと、あるいは他人を傷つけることが伝えられた場合はただちに助けを送ります。命にかかわる場合は、カウンセラーは助けを送るということが義務付けられています。

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